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ピロリ菌とは
ピロリ菌は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・過形成性ポリープ・機能性ディスペプシアなどを引き起こし、長期間感染によって萎縮性胃炎から胃がんの大きな要因となる病原菌です。胃の粘膜に感染して、初期症状として強い炎症を起こします。
正式名称は、ヘリコバクター・ピロリ菌です。
ピロリ菌が胃の中に存在していても、必ず症状が出るとは限りません。症状が出るのはピロリ菌が原因となる何らかの病気が発症したときです。ピロリ菌によって病気が発症するのは保菌者の約3割程度とされています。
ただし、東アジアには欧米よりも強い炎症を引き起こすピロリ菌が多いことがわかっています。そのため、世界的にみて日本・中国・韓国には胃がんになる方も多くなっています。
胃がんのリスクを減らすためにも、感染予防や早期発見による治療が大切です。
ピロリ菌に感染する原因
ピロリ菌は経口感染することがわかっています。
経口感染とは、感染者が触ったものを口にしたり、菌を含む水などの飲食物を摂取することによって、間接的に病原体を口に入れることを言います。
ピロリ菌感染の症状
- 胃がシクシク痛む
- 胃がもたれる
- 胃に不快感がある
- 胃の痛みが続いている など
ピロリ菌に感染しやすい方
- 免疫力が低い方
- 乳幼児と暮らしている方
- 感染者が触れたものを口に入れた方
- 上下水道の整備が十分でない国に渡航された方 など
ピロリ菌の検査
内視鏡検査を通じて直接胃の組織を調べます。ピロリ菌が生息していそうな胃粘膜の場合には、胃粘膜を採取してピロリ菌がいるかどうかを調べます。
ピロリ菌の除菌・治療
お薬を飲む内服治療と生活習慣を改善することで、治療をします。
内服治療
消化性潰瘍治療薬と抗生物質を1週間内服していただきます。その後、2か月程度経ったあとにきちんと除菌ができているか確認をします。
除菌できていなかった場合は、再度1週間の内服をし、また2か月程度経ったあとに確認します。
生活習慣の改善
生活習慣の改善は、規則正しい生活やストレスの軽減がポイントです。以下のようなことに気をつけて過ごしましょう。
- 早寝早起きを心がける
- 十分な睡眠をとる
- 栄養バランスが整った食事をする
- 適度な運動をする
- 食べ過ぎや早食いをしない
- 食後2〜3時間は横にならない
- 脂肪分や甘いものを控える
- なるべくお酒や炭酸飲料を飲まない
- 禁煙または喫煙量を減らす
ただし、真面目さや我慢はときに、ストレスを増やしてしまうことがあります。できることから始めて続けられるよう、当院と相談しながら少しずつ改善していきましょう。