痔などの肛門疾患に対する治療を行っています

肛門科では、痔などの肛門疾患を治療します。当院では患者さまのお体への負担を考慮し、なるべく手術を伴わない治療に努めています。手術が必要な方には、適切な専門機関をご紹介いたします。

ひとりで悩まず、出血や痛み、膿が出るなどの症状があれば、お気軽にご相談ください。

こんな症状はありませんか？

• 肛門から血が出た
• 排便時、強く痛む
• 肛門が腫れている
• 肛門にいぼのようなものがある
• 肛門がかゆい　など

痔について

痔とは、肛門と周辺の疾患の総称です。痔には主に3つのタイプがあります。

• 痔核（いぼ痔）
• 裂肛（切れ痔）
• 痔ろう（あな痔）

痔核（いぼ痔）

痔核は、肛門の奥やまわりにできた静脈の塊です。うっ血して膨らみ、出血することがあります。日本人にもっとも多いとされている種類です。直腸と肛門の境目より内側にできるものを「内痔核」、外側にできるものを「外痔核」と呼びます。

裂肛（切れ痔）

トイレットペーパーで拭いたときに血が滲むほど出血する場合は、裂肛である可能性が高いと言えます。硬い便や下痢をくり返し、肛門が切れてしまった状態です。多くは排便時に痛みを伴います。

痔瘻（あな痔）

肛門のまわりに膿が出る穴が開いている状態を痔瘻と言います。下痢が原因となって肛門の奥の窪み（肛門小窩）がウイルスに感染することで起こりやすい痔です。

自然治癒することもありますが、多くの場合は膿が排出される痔管が残り、痛みます。

痔の治療

痔の治療は痛いと心配される方もいらっしゃいますが、当院では、できるだけ手術せずにお薬で治すよう努めています。主に坐薬と軟膏によって治療します。

受診に抵抗がある方もいらっしゃいますが、現在、日本人では、3人に1人が痔の症状を持つとされています。恥ずかしいことではありません。ひとりで悩まず、つらい症状があれば、お気軽にご相談ください。