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機能性ディスペプシアとは
機能性ディスペプシアは、内視鏡検査や超音波検査では胃の異常が見つからず、胃の粘膜はきれいで問題がないにも関わらず、胃もたれ・みぞおちの痛み・胸焼け・満腹感などの症状をくり返し感じる病気です。
これまでは、慢性胃炎だと診断されることが多くありました。内科を受診される患者さんの4割以上が機能性ディスペプシアだとも言われます。
命にかかわるような大病ではありませんが、症状が強ければ生活に大きく影響します。ちょっとした痛みなどであっても気になる症状があれば、ぜひご来院ください。
機能性ディスペプシアになる原因
胃や十二指腸の動きのリズムが崩れたり、胃酸が過度に分泌されたり、ストレスによる胃腸の知覚過敏が原因となっているケースが多く見られます。
生活習慣との関連性が高いと考えられており、飲酒・喫煙の習慣や不眠が原因になることがあります。
また、ピロリ菌や感染性胃腸炎の影響も考えられます。
機能性ディスペプシアの症状
- 胃が痛い
- みぞおち辺りが痛い
- 胸焼けを感じる
- 食後に胃がもたれる
- 食事を始めてすぐに満腹感がある など
機能性ディスペプシアになりやすい方
- 食生活が乱れている方
- ストレスを感じやすい方
- 疲れやすい方
- 睡眠不足の方
- 喫煙習慣がある方 など
機能性ディスペプシアの検査
胃やみぞおちの痛み・焼灼感・食後の胃もたれなどの症状がどれくらい続いているのかを、まずは問診にて確認します。
必要な際には、内視鏡検査によって、胃がん・十二指腸潰瘍などの器質的な疾患がないか、またはピロリ菌に感染していないかなどを調べます。また、症状によっては腹部エコー検査やCTなど、画像検査を実施します。
機能性ディスペプシアの治療
お薬を飲む内服治療と生活習慣を改善することで、治療をします。
内服治療
内服薬としては以下の中から、患者さまそれぞれに合ったお薬を処方します。
- 胃酸の分泌を抑制する、酸分泌抑制薬
- 胃の働きをよくする、消化管運動改善薬
- 抗不安薬
- 抗うつ薬
- 漢方薬
生活習慣の改善
生活習慣の改善は、規則正しい生活やストレスの軽減がポイントです。以下のようなことに気をつけて過ごしましょう。
- 早寝早起きを心がける
- 十分な睡眠をとる
- 栄養バランスが整った食事をする
- 適度な運動をする
- 食べ過ぎや早食いをしない
- 食後2〜3時間は横にならない
- 脂肪分や甘いものを控える
- なるべくお酒や炭酸飲料を飲まない
- 禁煙または喫煙量を減らす
ただし、真面目さや我慢はときに、ストレスを増やしてしまうことがあります。できることから始めて続けられるよう、当院と相談しながら少しずつ改善していきましょう。