コラム

  • HOME>
  • コラム>
  • 最近よく聞く「機能性ディスペプシア」って・・・

最近よく聞く「機能性ディスペプシア」って?

2024.10.01

大阪市東住吉区にある医療法人金子外科では、地域の皆様のホームドクターとして、患者様お一人ひとりに丁寧で継続的なサポートをご提供しております。このブログでは、患者様の健康維持に役立つ情報をお届けしてまいります。「機能性ディスペピシア」という病気をご存知ですか? 近年、「機能性ディスペプシア」という言葉をよく耳にするようになりました。胃の不調を感じても検査では異常が見つからない、そんな経験はありませんか?このブログでは、機能性ディスペプシアについて、症状や原因、治療法をくわしく解説します。

こんな症状でお困りではありませんか?

・胃がもたれる

・胃が痛む

・みぞおちが焼けるように痛む

・げっぷがよく出る

・胸やけがする

上記の症状が多数当てはまる方は、機能性ディスペプシアの可能性があります。 

機能性ディスペプシアとは

機能性ディスペプシア(Functional DyspepsiaFD)は、胃もたれやみぞおちの痛み、満腹感、灼熱感などのつらい症状を繰り返し感じるにもかかわらず、胃カメラや超音波検査などで異常が見つからない状態を指します。

以前は「慢性胃炎」と診断されることが多かったこの症状は、実は非常に一般的で、消化器科を受診する患者様の45割が機能性ディスペプシアだと言われています。

機能性ディスペプシアの主な症状

・胃のもたれや痛み

・満腹感

・みぞおちの灼熱感

・げっぷ

・胸やけ

・吐き気

症状は一定ではなく、良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。季節やストレスによって症状が変化することもあります。なお、吐き気も機能性ディスペプシアの症状の一つですが、他の疾患でも生じる可能性があるため、自己判断せずに医師に相談することをおすすめします。 

 機能性ディスペプシアの原因

機能性ディスペプシアの原因を特定するのは難しく、複数の要因が絡み合って発症すると考えられています。

主な原因に次のようなものがあります。

・胃腸の動きの問題

・胃腸の知覚過敏

・胃酸の過分泌

・ストレス

・ピロリ菌感染

・感染性胃腸炎の既往

・生活習慣(アルコール、喫煙、不眠など)

機能性ディスペプシアの治療

治療の第一歩は、重大な疾患ではないことを理解することです。多くの場合、適切な説明を受け、検査で異常がないことを確認するだけで症状が改善することがあります。治療には時間がかかることもありますが、医師と協力しながら最適な治療法を見つけていくことが大切です。

薬物療法

胃酸分泌抑制薬(プロトンポンプ阻害薬など)

消化管運動改善薬

漢方薬 

機能性ディスペプシアの対策・対処法

機能性ディスペプシアの症状に悩まされている方にとって、日常生活での対策や自己管理は非常に重要です。医療機関での治療と並行して、ご自身でできる対処法を実践することで、症状の改善や再発の予防に繋がる可能性があります。次のようなことを心がけ日常生活を過ごすようにしましょう。

・規則正しい生活習慣を心がける

・ストレス管理をおこなう

・食事の量や内容に注意する

・アルコールや喫煙を控える

・十分な睡眠をとる 

機能性ディスペプシアにはヨーグルトがよい?

ヨーグルトの効果については、現時点で医学的な論文で効果が確認されているわけではありません。しかし、個人によっては症状改善に役立つ可能性もあるため、気になる方は医師に相談してみるのもよいでしょう。 

自己診断は危険なため、専門医の診察を受けましょう

機能性ディスペプシアの診断には、胃カメラなどの検査が必要です。症状だけで自己判断することは難しく、また他の重大な疾患を見逃してしまうことがあります。次のような症状が継続する場合は、必ず医療機関を受診しましょう。

2週間以上続く胃の不快感

・食事量が減少し、体重が減少

・嘔吐や下血がある

50歳以上で初めて症状が出現した場合 

機能性ディスペプシアは、適切な診断と治療により改善が期待できます

機能性ディスペプシアは、生活に支障をきたす可能性のある症状ですが、適切な診断と治療により改善が期待できます。症状でお悩みの方は、ぜひ専門医に相談してください。医療法人金子外科では、患者様の症状や生活習慣をくわしくお聞きし、適切な検査と診断をおこなっています。内視鏡検査や超音波検査など、最新の設備を用いて早期発見に努めています。気になる症状がある方は、お早めにご相談ください。

06-6607-5225