大阪市東住吉区にある医療法人金子外科では、地域の皆様のホームドクターとして、患者様お一人ひとりに丁寧で継続的なサポートをご提供しております。このブログでは、患者様の健康維持に役立つ情報をお届けしてまいりします。骨粗しょう症は、特に閉経後の女性に多く見られる病気です。年齢や性別、生活習慣など、さまざまな要因が発症リスクに関わっています。この記事では、早期発見・早期治療のために、骨粗しょう症になりやすい人の特徴と年代についてくわしくお伝えします。
当院では、このような方には、骨密度検査を受けることをおすすめしています
- 50歳以上の女性
- 閉経後の女性
- 上記のリスク要因に該当する方
- 最近身長が縮んだと感じる方
発症率からみる骨粗しょう症
骨粗しょう症の発症率には男女差があり、女性は男性の2~3倍と言われています。特に閉経後の女性は要注意で、60歳代では約5人に1人、70歳代では約3人に1人が骨粗しょう症と診断されています。
50歳が転換期となる理由
骨は私たちが考えているよりもずっと活発に新陳代謝をおこなっています。この過程では、古い骨を壊して新しい骨を作るという作業が絶えずおこなわれており、女性ホルモンの一種であるエストロゲンがこのバランスを保つ重要な役割を果たしています。
エストロゲンには骨を壊す細胞(破骨細胞)の働きを抑制し、骨を作る細胞(骨芽細胞)の活動を促進する作用があります。
しかし、閉経を迎える50歳前後になると、このエストロゲンの分泌が急激に低下します。その結果、骨を壊す作用が優位となり、閉経後10年ほどの間に骨の量が大きく減少していきます。この時期を逃さず適切な対策を取ることが、骨粗しょう症の予防には重要なのです。
骨粗しょう症のリスク要因
このような身体的な特徴がある方は注意が必要
- 身長が縮んだ
- 背中が丸くなった
- 体格が細身である
- 両親の大腿骨骨折歴がある
このような生活習慣の方は注意が必要
- 喫煙
- 過度の飲酒
- カルシウム不足の食生活
- 日光不足など
- 日常的な習慣
このような基礎疾患がある方は注意が必要
- 関節リウマチ
- 副甲状腺機能亢進症
- 糖尿病
- 慢性腎臓病
- 治療のためステロイド薬の使用している
早期発見と予防のために
骨粗しょう症は自覚症状がないまま進行することが特徴です。特に女性は50歳以降、定期的な骨密度検査による健康管理が重要となります。また、適切な食事と運動習慣を心がけることで、予防にもつながります。
骨粗しょう症は生活習慣の改善で予防しましょう
生活習慣が骨の健康に与える影響は、大きいものです。
喫煙
喫煙は血管を収縮させ、骨への血流を低下させることで骨の形成を妨げます。また、エストロゲンの働きを弱める作用もあり、特に女性は注意が必要です。
過度の飲酒
過度の飲酒も骨形成を抑制し、転倒リスクも高めるため、適量を心がけましょう。
カルシウムとビタミンD
カルシウムの摂取不足は直接的に骨の形成に影響を与えますが、それだけではありません。ビタミンDの不足も大きな問題です。ビタミンDは日光を浴びることで、体内で作られ、カルシウムの吸収を助ける重要な役割があります。現代の生活様式では日光を浴びる機会が減少しがちですが、適度な日光浴を心がけることも骨の健康には大切です。
運動不足
運動不足も見過ごせない要因です。適度な運動、特に体重がかかる運動は、骨に適度な刺激を与え、骨の形成を促進します。ウォーキングや軽いジョギングなど、無理のない範囲で継続的に運動をおこなうことをおすすめします。
50歳を過ぎたら、骨密度検査を受けましょう
骨粗しょう症は自覚症状がないまま進行することが多い病気です。大阪市東住吉区にある医療法人金子外科では骨密度検査を実施しており、最新の検査機器を用いた正確な検査と、患者様お一人ひとりの状態に合わせた診断と治療をご提供しています。骨の健康について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。